CLINIC INFO

〒179-0073 東京都練馬区田柄2-52-10 第10藤ビル4・5・6F

03-5383-6760

メールでのお問い合わせ

治療と特徴

  1. 優人クリニック
  2. 当院の治療と特徴
  3. 糖尿病管理

糖尿病管理

優人会は、透析患者さんの糖尿病治療に真剣 に取り組んでいます。

透析クリニックで糖尿病の治療をするメリット

 外来では、1、2か月に1回の診察のため、 どうしても細かい調整が難しくなります。透析施設では、週に3回、1か月で1214回と頻繁に医師が回診しますので、きめ細かく病状に対応したインスリンや薬の調整ができます。また、お会いする間隔が短いので、患者さんの小さな変化に気づくことができます。低血糖や食欲低下、発熱、下痢などのよくある変化に加え、甲状腺機能低下症やクッシング 症候群といったホルモンの病気に気づいて、そ の治療を受けていただいたことで、糖尿病が改善した例もあります。

透析患者さんの糖尿病治療が重要な理由

①腎臓以外の合併症の進行予防

 網膜症の進展予防(視力の温存)、神経障 害の進展予防、心筋梗塞や狭心症などになりにくくします。

②入院が必要となるトラブルの予防

 血糖が高めな状態が続いている場合、菌などに対する免疫力が弱くなり、感染症をおこしやすくなるといわれています。足の傷にばい菌が侵入して、切断が避けられない、肺炎などの感染症、高血糖・低血糖のトラブルを予防します。

③日常生活の質の向上

 日々の生活(朝食を抜くことが多い、昼食は食べない、夕食は外食が多いなど)の状態をお聞きし、インスリンの打ち方や回数を変えることで、よりよい毎日を送っていただく ための治療をします。

糖尿病の血液検査について

 糖尿の状態を調べる血液検査には、HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)とグリコアルブミンの2種類があります。 透析患者さんは、貧血(赤血球が少なくなる こと)になりがちなため、多くの方がEPOという赤血球を増やす薬を使っています。EPO によって若い赤血球が増えるため、HbA1cの検査値は、実際よりも少し低めになります。 よって、透析患者さんでは、糖尿病の状態の正しい見極めのために、EPOの影響を受けない グリコアルブミンを検査することが推奨されています。

 HbA1cとグリコアルブミンを同時に検査すると、多くの有益な情報が得られます。 ところが、今の日本の保険診療では、一部の例外を除いて、同じ月に両方を測定することができません。両方を測定すると、片方は保険の適用が認められず、病院の赤字となってしまいます。 しかし、糖尿病患者さんの治療には、両方の検査をする意義が非常に高いと、当院は考えています。そのため、保険適用外の検査料は、優人会の負担で、両方の検査を毎月行っています。

透析患者さんの糖尿病のお薬

①インスリン

昔は、二種類(RN)のインスリンと、食前に飲む糖の吸収を抑える薬しか使えませんでした。

2015年8月現在、使い捨てのペン型製剤だけで、22種類のインスリンが発売されています。これらのインスリンの使い分け、組み合わせがインスリン治療のポイントです。

②飲み薬

飲み薬については、2010年頃から、透析患者さんが飲んでも大丈夫な薬が、大幅に増えました。今では、三系統、13種類にもなります。

③インスリン以外の注射

2010年には、インスリンとは違う注射薬(ビクトーザ、GLP-1アナログ)が発売となり、相性がいい患者さんでは、体重減少などの大きなメリットがあります。

 患者さんの体質や社会生活に合わせて、これらの薬を適切な量でかつ適切な組み合わせで使って頂くことが重要です。

 このように、最近の透析患者さんの糖尿病治療は、昔に比べて少しコツが必要と、我々は考えています。

糖尿病管理2

優人会での実際の糖尿病治療

1)インスリンの注射回数が減った。

2)インスリンを中止して、飲み薬だけになった。

3)インスリン注射なしでは、高血糖になってしまうが、自分で注射できないため、本体なら入院が必要な患者さんに対して、週3回の透析中に看護師がインスリン注射を行うこととした。結果、入院することなく、ご自宅で生活が続けることが可能になった。

4)身長に比べて体重が多く、足腰にも負担がかかっていた。血糖値も高くインスリン投与量も多かった。GLP-1作動薬の注射を開始したところ、体重は徐々に減り、血糖値も改善、インスリンの投与量も大きく減った。

5)甲状腺機能低下症が見つかり、治療を開始したところ、糖尿病の飲み薬がいらなくなった。

  ※希望する方全員が、インスリンを減らすことができたり、中止できたりするわけではありません。

優人会の目指す糖尿病治療

 成果を上げた省令を述べてきましたが、すべての患者さんに、夢のような結果をお約束できるわけではありません。

 それでも、患者さんの「やる気」、「どうしたいか」に耳を傾け、それに全力で応えることを大切にするのが、優人会の目指す糖尿病治療の理想です。もちろん、患者さんの意欲を大事にするとともに、新しい薬や、インスリン注射の回数を減らせるかなど、患者さんが分からないことを、医師の方から「提案」していきます。

 優人会は、現時点での日本の保険診療において、最良の提案ができるように、勉強し、経験をさらに蓄積して、より良い治療に繋げていく為に、日々心がけています。

治療と特徴

CLINIC INFO

〒179-0073 東京都練馬区田柄2-52-10 第10藤ビル4・5・6F

03-5383-6760

メールでのお問い合わせ