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フットケア

フットケアの重要性

近年、透析患者は高齢化しており、また、透析導入の原疾患として糖尿病が1位となっています。これらの方々は、「閉塞性動脈硬化症」を発症しやすく、重症化すると「重症下肢虚血」 となり、最悪の場合は下肢切断に至ります。 閉塞性動脈硬化症とは、動脈硬化が進み、足の動脈が狭くなり、詰まることによって、血流不足をおこし、歩行困難(間歇性跛行)になる症状をいいます。その結果、冷え、痛み、しびれ等がおこり、更に悪化すると潰瘍ができ、壊死します。この状態を重症下肢虚血といい、安静時でも痛みを伴います。

また、靴ずれ、水虫、やけど、ウオノメ・タコ、爪の変形などが原因の傷ができ、そこに雑菌が侵入して炎症が起こり、潰瘍から壊疽にまで進行してしまうこともあります。

糖尿病性透析患者さんは、知覚神経障害から自覚症状がなく、発見が遅れ悪化する場合が多くみられます。足を失うと、寝たきりになる確率も高く、生活の質が低下するうえに、生存率も著しく低くなります。

フットケア1

当院でのフットケアの取り組み

当院は、専門のフットケア委員を組織し、月に一度「足チェックの日」を設けています。定期的な足の観察を行うことで、病変を見逃さず、初期に発見、対処できるように対応しています。 透析患者さんは、感染に弱く、短期間で重症化 してしまうことも多いため、この早期発見が非常に重要となります。

足の冷感、色、傷、変形、水虫、ウオノメ・ タコ等がないか、患者さん全員の足を直接触れてチェックをします。 この他に、SPP(皮膚組織灌流圧検査)を導入したことにより、微小な皮膚血流の測定が可能となり、正確に重症度を把握できるようになりました。

異常が発見された場合、直ちに医師に報告、専門病院と連携し、適切な治療およびケアを継続的に行い、成果を上げています。 当スタッフは、フットケア研修にも積極的に参加し、より細かなケア・指導ができるよう努めています。

フットケア2

患者さん自身の自己管理

患者さんご自身も自分の足に関心をもち、注意していただくことが大切です。できれば毎日、足を見てください。

 

家庭でできるチェック

★皮膚の色が薄い肌色か、ピンク色をしているか。

★皮膚の色が赤や紫に変色していないか。

★冷たくないか。

★傷、やけどはないか。

★水虫、ウオノメ・タコ、靴擦れがないか。

★足の指や皮膚に腫れ、水膨れはないか。

★乾燥やひび割れしていないか。

 

家庭でできるケア

★毎日、手の指で足の趾間(指の間)もよく洗い、指の間もよく拭き取る。

★乾燥には、保湿クリームを塗る。

★夏でも、外傷と冷えを防ぐためにソックスを履く。

★湯たんぽ、ヒーターなどの低温火傷を防ぐ。

★深爪など、爪の切り方に注意する。

★足に合った靴を選ぶ。

 

患者さんの足チェックをしていますと、外反母趾の方が多く見受けられます。靴とこすれて炎症をおこしやすく、また、指が重なって血流が悪くなるなど、悪い影響が出ます。

外反母趾を防ぐためには、サイズの合ったひも靴が最適です。

フットケア3

 

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