長時間透析
長時間透析とは、週18時間以上 (週3回の場合I回6時間以上)の透析治療を行うことです。
通常4時間の透析を行っている患者さんにとって、いきなり6時間の透析を行うことは、心理的な苦痛をともないます。そこで、4・5時間→5時間→5・5時間と30分ずつ、徐々に時間を伸ばして対応しています。
始めてみると、思っていたよりも時間延長が苦痛ではなかった、透析後の感じが以前よりも楽になったなどの声が聞かれます。
長時間透析のメリット
透析量を増やすことにより、様々な効果があります。
- 除水が緩やかなため、身体の負担が減り、透析後の疲労感、倦怠感が少なくなる。
- 内服薬の減量
- かゆみの改善
- 干肢のイライラ、だるさの減少
長時間透析は、患者さん自らが希望されて行っている方がほとんどです。
「東京腎臓病協議会」さんなどで、長時間透析を推奨された効果があったようです。
腎臓内科医、透析専門医自身に、「あなたが腎不全になって、血液透析を行っていくなら、どういう条件でやりたい、やるべきと思いますか。」という質問をすると、「週3回、1回6時間、HDFでやりたい。」 という考えが典型的な答えのひとつです。