腎臓は、体中に流れている血流のうち約20%を常時受け止めています。たとえば心拍出量が3L/分とするとほぼQB=600ml程度の血流を受けることに相当しています。 そして、そのうち1分間当たり約100mlを濾過します。それを全部おしっことして出していると1時間に6Lですから、1日144Lの尿が出ることになってしまいます。 もちろんそのようなことはなく、ほとんどの水はもう一度吸収されます(再吸収)。濾過したうちからきれいな水分を98-99%戻し、汚い分を尿として捨てます。 濾過してから戻すので、後希釈のHDFのようでもありますし、大量に濾過してから大量に戻すので、前希釈の大量置換HDFのようなものでもあります。
腎臓の中には、上の図に書かれたようなネフロンという微小血管と糸球体、尿細管でできた小さな塊が片方に100万個ずつ合計200万個あります。左の図は最大限に簡略化した図ですが、一旦糸球体で濾過された原尿がそのあと尿細管を通過するうちにほとんど吸収されていく様子を表しています。尿素窒素などが尿として除去される量は、ここでいう原尿、すなわち最初の尿の量によりますので、この量をGFR(糸球体濾過率)とよび腎機能の目安にします。実際はCCR(クレアチニンクリアランス)をGFRとして扱い、正常値をほぼ100ml/minとして、腎機能を測定します。 ラシックスのような利尿剤は再吸収するのを阻害しますので結果的におしっこがよく出るようになります。
上の図では、ファイバーから矢印が下向きに出ていますが、これは溶質(除去したいもの)の拡散と限外濾過(除水すること。除去したい物ごと濾過する)の両方が表現されています。
HDFでは、補液として入れたものをファイバーから濾過して出します。通常透析では除水して濾過する量は2,3Lであるところが補液分全部濾過することになります。
濾過後、補液を補うようになります。この場合濾液はすべて血漿由来のものなので、前希釈法より効率よく除去できます。
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